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腰痛

 腰の痛みは、若者からお年寄りまで、どの世代でも起こりうる病気です。腰痛は風邪と同じく未だ解っていないことが多く、治療法も十分に確立したとは言い難い分野でもあります。

「ぎっくり腰」

 腰の軽い違和感が、重い物を持った瞬間に立てなくなるほどの痛みになるのがこの病気です。医学的には急性腰痛症と言います。よくある病気にもかかわらず、はっきりとした原因は解明されていません。おそらく、腰骨の間にあるクッション(椎間板と言います)が度重なる負担に傷をおったり、炎症を起こしてしまったのではないかと考えられています。骨は大丈夫なのでレントゲンでは所見がなく、椎間板を映し出すMRI検査でも異常のない場合が多いです。痛み止めを飲んで安静にしていると一週間もすればかなり改善します。
 どうしても動かなくてはいけない方は腰をコルセットで固定する方法の他、痛み止めの注射を腰にうつ方法がありますが、血圧が下がったり感染をしたりの副作用の可能性もありますので、積極的にはお勧めしておりません。
 繰り返すのではと心配される方も多いのですが、二度目は慎重になるのか、動けなくなるほど痛める方は少ないようです。重い物を持ち上げる仕事の場合には、器具を用いたりや方法を工夫してなるべく腰に負担をかけないよう。トラックやタクシーなど、長時間同じ姿勢が続く方は、時折は車を降りて腰を動かして下さい。ゴルフなど同じ部位ばかりに負担がかかるスポーツをされている方は柔軟を十分に行い、合間に腰を休めてあげて下さい。

 腰痛のある方を絶対安静・積極的に運動・日常生活までと3つに分けた研究では、日常生活に早期復帰させた人がもっとも回復が早く、ついで絶対安静・積極的運動であったと報告されています。

つまり、無理をしすぎてはいけないが、しかし安静にしすぎても良くない、ということです。腰に負担をかけたことによる痛みなのですから、運動がもっとも良くないことは解ります。安静の良くない点とは何でしょう。
 例えば、朝起きたときに腰の痛みが強いこと、長い車の運転で腰の痛みが強くなることはよく経験します。これは同じ姿勢をずっと続けることは、椎間板の同じ場所に負担をかけ、筋肉がこわばってくることから来る痛みだと思います。ずっと座っていると、立ち上がるときに膝が痛むのも、似たような機序だと思います。
 痛みに合わせて少しずつ動く。しかし、無理な負担はかけない。運動もそうですが、負荷は身体になれるしたがって少しずつあげていくのが大切だと思います。

 ストレスや緊張から筋肉が固くなると、血流が悪くなり、痛みを生じるようになります。肩こりと同じで、入浴などで温めたり緊張がほぐれると、血行も良くなり痛みも改善されます。しかし、再び緊張やストレス・運動の不足から、すぐに筋肉は固くなってしまいます。
 マッサージや鍼灸はこうした筋肉や血流を改善して、痛みをとります。合う方には一度で痛みが治ることも少なくないようですが、痛みの原因が椎間板や骨のために効果がみられなかったり、痛めた直後ではかえって悪化することもありますので注意が必要です。

 寝具はよく固い方がよいと言われますが、これも実験によるとやや固めぐらいがよいようです。固すぎても柔らかすぎても、痛みのもとにはなるようです。肩こりに対しては枕を合うものを探してもらったり、ゆったりとした入浴後に静かな音楽をかけて柔軟を行い、リラックスした状態で眠りにつくのも、習慣になるととても良いと思います。