しもやけ

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しもやけ(凍瘡)・冷え性

 最近でも、しもやけになる方は少なくありません。あまり動きのない老人だけではなく、小学生などにも見られます。また手足の冷え性は、それこそ女性の大半の悩みではないでしょうか。私も「冷えたところを温める」ぐらいの乏しい知識しかなく、調べながらまとめてみようと思いました。

 当然ですが、冷えてなる病気ですから、温めることがやはり基本だと思います。寒い地方より暖かい地方の方が、家などの施設の暖房がしっかりしておらず、人の着ている服も軽装で、むしろしもやけになりやすいようです。
 例えば家の場合、家の中の気温が外とほとんど変わらず、一部だけが暖房であたたかい家。特に床が冷たいと、足先は冷えてしまいがちです。床暖房などのリフォームができればよいのですが、簡単にはいきません。さしあたり、よくいる場所だけでも電気カーペットを敷くというのも良いかも知れません。
 ヒーターなどで足を温めても良いのですが、意外と足先は冷えていることは少なくありません。またコタツは足を温めるよい方法ですが、長く入り続けていると足が黒ずみ、低温やけどをおこしている人を見かけることもあります。
 あんかやカイロを用いる方も増えてきました。電気毛布よりもお湯を入れたあんかは自然な温かさで、布団の中だけではなく、日中足下に置いても良いとも思います。小さなカイロを足の裏に貼るというのも、なかなか好評なようです。
 服も大切な要素です。靴下や服を幾重にもかさね、身体を圧迫させてしまっている人を見かけますが、血行が悪くなっていないか心配です。現在はそれほどお金をかけなくとも、フリースやウールあるいはカシミアなど、保温性に優れた素材の洋服や靴下が手に入ります。こうしたものの温かさは、見かけや値段に勝るものがあります。身体から産生される熱を有効に利用していきましょう。極寒の冬山でも、しもやけにならない服があるぐらいです。
 家が寒い代わりに、日本では入浴で身体を温める習慣があります。熱いお湯で短時間よりも、やや低めのお湯でゆっくりと長く温めてあげる方が、その後が冷えにくいようです。また最近では、簡単な足湯ができる機械も売り出されていて、テレビを見ながら足湯などと言う便利な使い方もできるようです。
意外に思われるかも知れませんが、十分に温めた後に冷たい水で冷やすと、身体の機能が活性化されるようで身体がぽかぽかします。これを交互に繰り返すと、しもやけに効果があると言われています。サウナと水風呂という方もいらっしゃいますが、お風呂と水のシャワーでも簡単にできます。

 入浴後は、十分に身体を拭いてください。ここで水がついていると湯冷めやしもやけの原因になります。また、すぐに温かい服や布団に入ったときの汗にも注意をしてください。

 冬場になると、身体を温める食事というのも感じます。代表的なものは生姜、ニンニク、唐辛子でしょうか。こうしたものは料理や飲み物にまぜて食べても良し、お湯などにとかして足先を浸すでも良し。自分の身体から熱が産生され、長い効果が期待できます。温湿布と呼ばれているものも、実際に温かいのではなく唐辛子エキスが練り込まれているから温かいのです。
 マッサージも良いでしょう。特に指先や足先の悪くなった血の巡りを改善させるためにも入浴時のマッサージを行う人は多いようです。実際にしもやけになってしまってからのマッサージはむしろ痛みを伴い、長引くこともあるので注意が必要です。
 当たり前ですが、運動はとても大切です。人は筋肉から熱が産生され、脂肪は熱が逃げるのをふせぎます。ですから、どちらもない痩せた方に冷え性が多いのはしょうがありません。また筋肉ばかり、脂肪ばかりの身体も良くはないと思います。実際に汗が出る程度の運動を習慣にすること、特に筋肉のつきやすい足を使った運動は大切です。
 ストレスや緊張、身体を動かさない事務仕事や立ち仕事も、筋肉のこわばりを作り、冷え性のもととなっているようです。リラクゼーションやここでも足の運動が大切です。

 最後に、医療が必要な場合も。ビタミンEを含んだ薬や軟膏(ユベラ)も、効果があります。保険適応の点で難しいのですが、血管を拡張させる効果のある飲み薬や外用剤もあります。皮膚がめくれて感染している場合には抗生剤も必要ですし、炎症が強い場合はステロイドの外用剤も使われます。またしもやけには、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」という漢方薬もよく使われているようです。漢方はいくつも種類があり、自分の証に合わせて処方を受ければ、冷え性にも効果があると思います。
 またしもやけだと思っていたものが、糖尿病や膠原病、あるいは動脈硬化と言うこともあります。長引く場合には、病気が陰に隠れていないか、調べてもらう必要があります。