大菅病院の歴史
昭和10年 大菅三郎 初代院長就任(柳橋にて開業)
昭和27年 4月 医療法人取得 誠心会 大菅病院開設(中村区大門に移転)
昭和52年 大菅志郎 二代目理事長・院長就任
平成 2年 7月 建替え(病床数48床) CT・MRI導入
平成12年 4月 通所リハビリテーショ・訪問リハビリテーション開始
平成13年10月 大菅健嗣 三代目理事長・院長就任
平成14年 9月 検体検査管理加算(Ⅰ)届出
平成17年 年間の救急車来院数が2000台突破
平成18年 4月 疾患別リハビリテーション料届出(運動器・脳血管)
平成18年 4月 7対1入院基本料届出
平成19年 名古屋市消防庁より救急対応による感謝状授与
平成22年 8月 大菅病院ケアプランセンター開始(居宅介護支援事業開始)
平成24年 7月 入院病棟リフォーム・部屋別用途変更
平成25年 7月 土曜日午後外来診療開始
平成26年 3月 10対1入院基本料届出
平成26年 4月 三輪高也 院長就任(消化器外科新設)
平成26年11月 50対1急性期看護補助体制加算届出
平成27年 9月 救急医療功労者愛知県知事表彰 団体部門受賞
大菅病院について
■開業
名古屋大学を卒業し、外科学を専攻していた大菅三郎は柳橋あたりで開業しました。しかし戦争による焼失。失意の中、この大門に部屋を間借りする形で再開したのが、大菅病院の始まりです。法人の設立は、昭和27年4月25日に届けられています。大門と言えば「遊廓」。名古屋駅から西を見れば、女郎街の町並みだけが見えたと聞いています。そんな中にできた病院。救急のサイレンが聞こえれば見物客が賑わい、手術室に運び込まれる様子は、当時のちょっとした名物だったようです。もともと軍医だった大菅一郎はかっぷくが良く、大きな声は威勢良く病院に響いていました。お腹の外科が専門でしたが、外傷がおおかったこともあり骨折もみていたようです。
■その後
その後、東京は渋谷に渋谷病院、熱海には熱海温泉病院を設立。渋谷と名古屋で救急処置を受け、熱海の温泉にゆったりつかりながらリハビリというスタイルはなかなか好評でした。時は流れ、熱海温泉病院は売却。渋谷病院も閉鎖し、貸しビルへ建て替え。名古屋の長く続いた木造の建物も限界になり、平成元年には今の鉄筋の建物へと変わりました。建物は新しくなったものの、以前のような活気を帯びてくるのは少し時間がたってからでした。
■近況
昭和52年から働きはじめ、平成6年に院長となった大菅志郎。そして慶應時代の級友、坂文種報徳会病院整形外科教授、故関恒夫先生が陰ひなたに病院を支えてくださり、今の基礎が出来上がりました。そして平成13年、大菅健嗣が院長に就任。当院の基本は救急病院であるという思いのもと、当時月80台であった救急車受け入れ台数を200台以上まで伸ばし、整形外科の常勤医師が入職し手術件数も増加していきました。また訪問リハビリ・短時間通所リハビリ・ケアプランセンター・訪問診療などの介護部門も新たに始まりました。そして平成26年4月、三輪高也医師を新たな院長として迎え、新たな体制がスタートすることとなりました。
理事長挨拶
理事長の大菅健嗣です。当院は昭和27年の開院よりこの地にて「救急病院」として、地域の中で支えられ、続けてまいりました。バトンが受け渡され、私で三代目になります。院長として新たに三輪医師を迎え、理念にある「患者さんのため、職員のため、地域のために何ができるかを考え続ける」を進め、地域にとっては無くてはならない病院を目指してまいりたいと思っております。
私自身は皆様のかかりつけ医として、あるいは相談できる医師として、内科・整形外科・救急を主に外来診療を担当しております。また当院はCT、MRIなどの各種検査機器も完備し、日赤病院・セントラル病院・増子記念病院・鵜飼リハビリテーション病院・城西病院など周囲医療機関との連携も行っております。定期的な通院、急な受診、相談などいつでも受診していただければと思っております。
地域に根ざす「大菅病院」を、今後も何卒よろしくお願いいたします。
院長挨拶
誠心会大菅病院は地域に根付いた 「一般急性期病院」として、昭和27年の開設以来60年以上にわたり皆様からの応援を頂きながら発展してきました。現在は整形外科・外科・内科を中心に24時間体制の外来診療を提供し、毎年1500台以上の救急車を応需しています。嬉しくも平成27年度は長年の救急医療の実績が認められ、「救急医療功労者 団体」で愛知県知事表彰を頂くことができました。
入院診療は一般病床48床で整形外科,消化器外科手術を中心に年間280件以上の手術を行っています。整形外科の手術が最も多く、高齢者の転倒などが原因でおきる大腿骨骨折に対する手術などがポピュラーなものです。また消化器外科領域の胃癌や大腸癌などの悪性手術や鼠径ヘルニアや内痔核などの根治術も積極的に行っています。このような術後の患者さんには急性期リハビリテーションを積極的に提供し、 早期退院とADLの改善を図っています。さらに、退院後も併設している通所・訪問リハビリテーションや居宅介護支援センターなどを活用していただくことができます。このように救急の受け入れから手術や治療、そしてその後のリハビリテーション治療までトータルで治療を提供できることが当院の特色です。
今後も近隣の高度急性期病院 ・療養型病院 ・診療所 ・介護施設などと綿密な連携をとりあって外科系急性期病院として地域医療に貢献してゆく決意であります。
どうか地域の皆様、また医療機関の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
理念
私は毎年、この理念というものを言葉にしてみています。問いかけだけではなく、何らか解る形にしなくては、人には伝わらないと考えたためです。
今の答えは、
「患者さんのため、スタッフのため、地域のため、何ができるかを問いかけ続ける」
患者さんのためにできることは何か。
スタッフのためにできることは何か。
地域のためにできること何か。
それを問いかけ続ける先に、目指すものがあるのではないか。
明確な完成形があるのではなく、一つ一つ問いかけ続け、改善を続けていった先に、何か真理のようなものに少しでも近づこう、というのが今の答えです。
救急、整形外科、リハビリ、地域
当院は、「救急、整形外科、外科、内科、リハビリ、地域」の4つを医療の軸としております。
■救急
当院は、昔より救急を医療の軸の一つとして掲げています。現在、年間2500台以上の救急車の受け入れをしております。また、24時間365日、いつでも医療を受けられるよう体制を整えています。また当院では検査、治療が困難となった場合にも、適切に高度医療機関へ紹介させていただきます。
■整形外科、外科、内科
救急に力を入れているため、当院は外傷患者さんを数多く受け入れております。そのため、ほぼ連日手術ができる体制を整えております。整形外傷の手術を中心に外科手術、内科疾患に対応しております。
■リハビリ
入院のリハビリ、外来のリハビリ、また介護保険を用いた通所のリハビリと訪問のリハビリ。途切れのないリハビリを提供するため、各種リハビリの体制を整えております。整形外科術後の患者さんや、脳梗塞などの麻痺に対して、今ある状態から少しでも改善できるよう、頑張っております。
■地域
近隣のクリニック、介護施設、接骨院さんなどの医療関係との連携を大切にし、ゲートキーパー・バックアップ病院として機能させ、地域の方が安心してくられる街づくりに協力していきたいと思っています。